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【BIORACERサポートライダー】池本選手にきく海外シクロクロス事情~2018 [前編]

BIORACER_Japanでは、海外の舞台にチャレンジしているアスリートをサポートしています。シクロクロス競技の池本真也選手(和光機器-BIORACERチーム)は、2017年の年末から恒例のオランダ遠征に行かれるなど、今年も精力的に海外へ挑戦し続けています。今回も、池本選手が海外遠征を経て感じたことを語っていただきました。前後編の2回にわたりお届けします。

ご自身の海外遠征について

Q1. 10代から海外遠征をされていますが、今年で何度目になりますか?

19歳の時に元MTB選手の鈴木雷太さんから紹介してもらいオランダの家に滞在しました。今年はヒュープさん宅にお世話になって20周年になります(笑)その以前には、世界選手権出場やベルギーにも滞在していたこともありますし、春や夏にロードレースにも参加していた時もありますので、20~30回くらいは渡航していると思います。

ヒュープ・キビットさんは、元オランダナショナルチーム、バタブス、B oneチーム などで マッサージ師 &トレーナーを務めていた方です。現在は引退されていますが、MTBワールドカップやシクロクロス世界選手権で表彰台に上がる選手を育てていました。

以前はレースサポート、トレーニングメニューの作成、ディスカッション、トレーニングの帯同もしていただいていました。私もヒュープさんの元で女子選手とトレーニングしていて、力が近かった2001年世界選手権で2位になったコリン・ドーラン選手の当て馬としてトレーニングしていた事もあります。このヒュープさんの家庭で生活している中で、選手としてどうやって日常生活を過ごすのか?? 選手とはどうあるべきか??を教えてくれた方です。

Q2.昨年の海外遠征時は怪我をされていたため、レースには出場せずサポートする側にまわったと伺いました。実際にどのようなことをされていましたか?

ステイ先や、現地でサポートをしていただく方への事前連絡。レースのエントリー。ホテルやレンタカーの予約。会場の下調べ。レース会場への往復の運転。ジャケットの受け取りやピット作業、洗車などのレースサポート。数えたらキリがありませんが、オランダでレースを走る上で必要な事をサポートしました。

Q3.昨年のインタビューでは、海外遠征での今年の新たな目標を『若い日本人選手がヨーロッパのレースをチャレンジできる環境作りの手掛かりを作りたい』とおっしゃっていましたが、今回はどのような成果がありましたか?

現地で受け入れてくださる方々や、オランダのチームのオーナーと何人かと話をして、得たことがあります。現地の方々からは、シーズンを通しての活動や、計画を持ってオランダのレースに参加してほしいという事でした。1週間とか2週間程度の短期遠征では得る事が少なく、結果も出せません。ただレースに参加するのではなく、自分の実力のあったカテゴリーからレースを初めて、ステップアップしていく事が大切です。また、周囲の人たちが何かしてくれるのを待っているのではなく、自分から進んでチャレンジして行く選手でないと厳しいという事は改めて感じました。

サポートを受けることもすることも、いずれもオランダでの挑戦を続けている池本様ならではの経験と人脈(つて)があってこそだと思います。やはり、1,2度海外経験がある程度では、現地でのサポートを受けることも難しいのではないかと感じます。

 

今回の海外でのレースについて

Q4.海外遠征出発までの、今期のコンディションや仕上がりはいかがでしたか?

国内のレースに対して高いモチベーションを持つ事が出来ず、沈んだ走りをしてしまいました。トレーニングは出来ていてもレースで追い込む事が出来ずに、自分がどれくらい走れるのか?? 実際には分からない状態でオランダ遠征を迎えることになりました。

Q5. 今年はオランダでのナショナルレースの5戦を、現状のご自身の実力に合わせたレースを基準に選んだと伺っています。各レースのレポートをお願いいたします。 

1)12/24 Boxtel 31位
平坦な重馬場の直線貴重なコース。世界チャンピオンやオランダ、ベルギーのチャンピオンも参加していました。参加者も多く70人くらい。最後尾からスタートしたが徐々に前に上がって3人の集団で走り31位でゴール。日本では出来なかった気持ちと身体を追い込んで走る事ができた。

2)12/28 Vorden 21位
森の中のシングルが多いテクニカルで乾いた路面のハイスピードなコース。序盤は6人の集団にいたけれど、千切れてしまい取り残された3人で走ることに。ラスト2周から1人で前を追いかけて行き21位でゴール。前回と違い、落ち着いてレースに参加できて、オランダのレースで走れる感触を得た。

3)12/29 Benschop 16位
雨と雪が降り続いて泥の重馬場なコース。雪の降る中でのレースは寒く、序盤は身体が動かずに3人の集団で走る。終盤1人で抜け出してい行き、前を単独で走る選手も抜かして16位でゴール。優勝はエリック・デッケル(ツールドフランスやアムステルゴールドレース等で勝利している)。今遠征で初めて賞金を貰えた。少ない金額かも知れないけどレベルの高いオランダで賞金を得る事は自分には価値がある。

4)1/6 Huijbergen 18位
砂のアップダウンを繰り返す強烈にキツいコース。3人の集団で走るが平坦と砂の轍(わだち)にトレースする走りで差が出てしまう。オランダに長く来ていた時に比べて自身のテクニックが落ちている。終盤に集団からも遅れてしまい18位でゴール。彼らが日常に走っているレース&コースとの差が結果に出てしまった。追い込まれた状況の中でのレース&コース&トレーニングをしている、オランダの選手との差を改めて感じた。

5)1/7 Didam 13位
泥深い個所も多くあり重馬場のコース。気温の2度で強風の中でのレースは終始集団で走れるが重馬場な直線で離されてコーナーが続く区間で追い付く事を繰り返す。最終周回で3人の集団からアタックして行ったが最後の泥区間で1人に抜かされて13位でゴール。腹が立つほどキツいレースだったけれど最後までレース展開に絡めて、むちゃくちゃ楽しかった。自分の力に合ったカテゴリーで走る大切さを感じた。

Q6.レースを経ながら順位を上げているところが流石です。賞金圏内の20位以内で走るという目標も達成ですね。5戦のうち特に重視していたレースはありましたか?

ステイ先の近くで開催された初戦のBoxtelのレースです。このレースに参加する為に例年よりも早めに現地入りしました。知人も応援に来てくれて、参加者も多くマスターズの世界チャンピオンが、オランダやベルギーのナショナルチャンピオンが何人も参加しているレースでした。

Q7.今年参戦した海外レースは、昨年と何が異なりますか?

今回はマスターズ40+のカテゴリーに参加しました。国内レースで全く走れてなく、エリートで走ったとしてもレース展開に絡めず…

後編に続く>> 後編はこちらから!! 海外レースでのカテゴリーやレース環境について、日本のシクロクロス運営についてなど、お話いただいています。


池本真也(イケモト シンヤ)

神奈川県横浜市出身 39歳。

高校からレース活動を初め、シクロクロス、ロードレースで入賞する。高校卒業後にオランダへ自転車留学。このころからシクロクロスをメインに活動、1996からはオランダやベルギーにシクロクロス遠征に出かけ、ワールドカップ、スーパープレスティージ、GVAシリーズを転戦。その後Team NIPPOでロードレースをメインに活動し、日本国内の実業団レースや、オランダ、ベルギーでの海外レースでの入賞経験を持つ。2017年は和光機器-BIORACER所属、シクロクロスをメインに日本国内外で活動中。


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