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【Bioracerサポートライダー】トラック・ロードで活躍・梶原悠未選手インタビュー[前編]


BIORACER_Japanでは、海外の舞台にチャレンジしているアスリートをサポートしています。トラックとロード、両方のレースに挑戦している梶原悠未選手(筑波大学)もそのひとりです。2017年は表彰台に上がることも多く、大きな成長を実感した1年だったかと思います。2017年を振り返って、また2年後に迫ったオリンピックに向けての意気込みを前編、後編の2回にわたりお届けします。

1. 2017年シーズンについて

Q1. 2017年今シーズンは素晴らしい活躍で、表彰台という結果がともなったシーズンだったと思いますが、ご自身で振りかえってみていかがですか?

トラックのシーズンが終了しました。私自身、昨年のワールドカップで優勝、連覇できたのはとても嬉しかったです。ワールドカップ、世界選手権で表彰台の常連になることを、2020年の東京オリンピックへの通過点として目標を掲げていたので、その目標のスタートラインに立つことができたことは、自分のなかで大きな自信になりました。


Q2. トラックワールドカップ第3戦(カナダ)では、女子トラック初の金メダル、ワールドカップ金メダルは男女初、4種目すべて1位の完全優勝という素晴らしい成績でした。メディアからの注目も集まったのではないでしょうか?

帰ってきて空港でインタビューをしていただいたのがとても嬉しかったです。オムニアムで金メダルを獲得しましたが、まだまだ競技としては競輪に比べると取り上げられにくいことは事実です。実は、短距離の長迫選手が作ってくれたトラックアジア選手権での素晴らしい動画があるのですが、こちらを沢山の方が見てくださって、応援のメッセージもいただいてとても嬉しくて励みになりました。なので、今後は自分からも動画を発信するなど、自発的な行動をしていきたいです。そして、もっと高いレベル(世界選手権)でメダルをとれる選手になることで、メディアに取り上げてもらえるようになりたいです。


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2017年の戦績>>
・2017年12月2日トラックワールドカップ第3戦 カナダ・ミルトン オムニアム 金メダル 
 ※女子トラック初、ワールドカップ金メダルは男女初、4種目すべて1位の完全優勝
・2017年12月 トラックワールドカップ第4戦 チリ・サンティアゴ オムニアム 金メダル
・2018年2月 トラックアジア選手権 マレーシア オムニアム優勝(3冠)、マディソン金メダル(中村妃智選手) 
・2018年2月28日 トラック世界選手権 オランダ・アペルドールン オムニアム8位
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Q3. 2月のトラック世界選手権(オランダ)では、結果に涙していたのが印象的でした。『ワールドカップと世界選手権は異なるレースである』とのことですが、今回実感したことや、新たに決意したことを教えてください。

世界選手権のエリートとしては3回目の出場、オムニアムには2回目の出場でした。世界選手権は、世界で一番、そして1年でもっともレベルの高いレースです。世界各国のエース選手がそこにピークを合わせてくる、最も厳しいキツいレースです。実際に走りながら、1年間の自分の走りや感覚からみても『今がベストな走りができている』『ハマっている』という感覚がなく、キツいという想いが強いレースになりました。今年の世界選手権に向けてうまくピークをもってこれなかった、状態を整える事が出来なかったことが大きな反省ですし、また、これまでの3回の出場いずれも必ずしもベストな状態だったと自分自身で思えていないことが、反省点だと思っています。

ワールドカップの期間は、自分なりの調整方法でいずれの大会も良い状態でのぞめていました。しかし、世界選手権の前にはアジア選手権などがあり、海外遠征をこなしながら世界選手権にベストな状態でのぞむことができませんでした。来年は同じ失敗を繰り返さないよう、監督やコーチと話し合いながら新たな調整方法を考えていきます。色々な方法を試せる時間はあると思います。最も良い状態で走ることができれば、世界の強豪に太刀打ちできるという手ごたえは、今年得ることができました。

涙の理由は、自分の持っている力を全て発揮したのですが、『これが自分の走りだ』という最高の走りが出来なかったのが悔しかったからです。自分はもっといけたんじゃないか、もっとこうすればよかった、レースだけでなくもっと前からできることがあったのでは、などの反省点をレースを走ることで気付いたので、悔しさが残りました。

Q4. 世界の舞台では、金メダルの壁になる(次元の違う)選手が5人いるとか。その5人に入り、そして勝つために、必要なことは何でしょうか?

トラックに関していえば、トップスピードが足りていない自分の走力が課題だと感じています。トップの選手たちは勝負所で出せるトップスピードが違います。ここが底上げできれば、スクラッチやポイントレースでの最後の勝負所でスピードを活かして勝利につなげることができます。勝負に加わるためには、今年はトップスピードの底上げをはかることが必須だと思います。


Q5. トラックのシーズンが終わり、ロードのシーズンが始まりました。5月は中国で2大会に出場していますが、特に貴州国際はご自身『大きく成長できた大会』と評価しています。成長できた点、大きな収穫は何だったか教えてください。

2018Tour of Zhoushan(UCI2.2)は、2年前のエリート1年目にも出場しているのですが、その時は、集団の前方に位置取ることさえできずに辛いレースでした。しかし、今年は常に集団の前方に位置をとることができ、冷静に勝負所を見極めることができました。前に上がったり勝負に乗り遅れることが無く、最後のゴールスプリントにも積極的に加わることができた点が、技術的にも精神的にも自分自身大きな成長を感じた点です。

また、パノラマ貴州国際ウィメンズロードサイクリングレースは、今年が第1回目となるレースで、直前の2018Tour of Zhoushanでの反省を活かしつつ走ることができました。この2大会の前のタイ遠征から、日本代表のエーススプリンターを任されてからは、自分の仕事をこなすことを課題にしていましたが、上手くゴールスプリントでの位置取りができなかったり、ステージ優勝の目標も達成できず、2位という結果が続きました。しかし、レースを重ねることで課題を克服し、結果4ステージで優勝することができ、レースでの反省を即座に改善することで結果に繋げられたのが良かったです。アシストしてくれる選手にも、自分の求めていることをコミュニケーションで伝えることができるなど、2年前の自分と比べてだけでなく、日を追うごとに成長しているという意味で、総合的に成長を感じることができたレースでした。

Q6. エーススプリンターのプレッシャーはありませんでしたか?

走っている時は頭を使うので、焦らずに冷静にレースを見ることを求められます。アシストしてもらって脚をためて走ることになるのですが、勝てなければ悔しい気持ちと申し訳ない気持ちになります。自分一人で戦っているわけではなく、皆で戦ってレースが成り立つので、プレッシャーに感じるよりも、ゴール前での大きな力になりました。

Q7. 常々『トラックだけに絞るつもりはない』とおっしゃっていますし、海外でも中距離とロード両方を走る選手は沢山います。その相乗効果やメリットは、ご自身では何だと思いますか?

トラックシーズンで勝ち取ったスピードは、ロードでのゴールスプリントに活かされます。ロードレースでは、ゴールスプリントでの技術や持久力、レース展開を冷静に見る眼が養われます。ロードでは一般の公道を走ったり、いろいろなコースがありますので、コーナーやコースに対する技術、バイクコントロール技術が身につくので、これも必ずトラックで活きてきます。両立することで、それぞれのメリットも反省点も相互に活かすことができているのを実感しています。

Q8. 学ぶためあえて競技部のない筑波大学を選択されました。基本おひとりでの練習かと思いますが、どのように練習メニューを作っていますか?いつも練習で心掛けている点はありますか?

基本的には、自分自身でトレーニングメニューを考えて、ひとりで練習することが多いです。サイクリング部の競技班の選手と走ることもありますが…  後編に続く>>

 


【サポートライダー】梶原悠未
1997年4月10日、埼玉・和光市生まれ。筑波大学。
中学までは水泳に取り組み、高校入学時に自転車競技に転向。2014年全日本選手権ジュニアのロードレース、タイムトライアルで優勝。2015年アジアジュニア選手権では5冠達成。2016年からエリートに上がり全日本選手権ロードに出場。2017年UCIトラックワールドカップ第3戦女子オムニアムで金メダルを獲得。同第4戦でも優勝を果たす。

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