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【Bioracerサポートライダー】澤木紀雄選手がMTB XCE(クロスカントリーエリミネーター)初代日本チャンピオンに!! [前編]


BIORACER_Japanでは、海外の舞台にチャレンジしているアスリートをサポートしています。先日のMTB全日本選手権・XCE(クロスカントリーエリミネーター)競技で初代王者を獲得した澤木紀雄選手(acu-power Racing Team)もそのひとりです。
今回は所属するacu-power Racing Team監督、山田様が経営されるアキュパワー鍼灸院様をお借りしてインタビューをお願いしました。メッセンジャーとしてフルタイムで働きながら競技に挑んでいる澤木選手に、XCE(クロスカントリーエリミネーター)競技の魅力、仕事との両立での工夫、XCEの今後とご自身の目標などを語っていただきました。
前編、後編の2回にわたりお届けします。

1.XCE(クロスカントリーエリミネーター)競技について


1.まずはMTB XCE(クロスカントリーエリミネーター)初代日本チャンピオン、おめでとうございます。XCE(以降クロスカントリーエリミネーター)という競技についてまだ知らない、という方も多いかと思います。競技の特徴、魅力について教えてください。クロスカントリーとの違いを教えてください。

日本では競技としては新しく、全日本選手権は今年2018年7月の大会が初となります。日本国内の公式戦は今年が3年目、海外でも2010年からスタートした競技なので、世界的にもまだまだ知名度が低くこれから広まっていく競技と言えます。短距離を2分程度で走るスピーディーなレースで、1レース4人で同時にスタートし、上位2着が勝ち残るトーナメント方式です。レース前には、タイムトライアルで本戦に出場する選手を16~32名に絞りますので、タイムトライアルからレースが始まっていると言えます。 コースの設定上、どうしてもスキー場などの山奥の会場にまで足を運ばないと観れないことが多いクロスカントリーに対し、エリミネーターは距離が短く短時間で終わるため都市部のコンパクトな会場で開催できます。

世界的な流れで言えば、すでにクロスカントリーとエリミネーターを全く別の競技としてとらえており、エリミネーターは『シティ・マウンテンバイク』と呼ばれています。イタリア、ドイツ、オーストリアなどでは、すでに都市部でレースを開催する流れになっています。昨年2017年の世界選手権の中国大会も、大都市の公園の中にコースを作り、一般の方が足を運びやすい様に設定されていました。街中の公園だったら、『何かやってるな』と気軽に立ち寄って観戦することができます。 そしてこの競技の魅力は、時間が短いためスピーディーで観ていて迫力があること。決勝に向けて次のレースへのインターバルが徐々に短くなっていくので、勝ち残ると体力を削られながら次を走るため選手はどんどん辛くなるのですが、観客からするとテンポよくレースを次々観ることができとても楽しめる競技だと思います。ぜひ一度WEBでエリミネーターの動画を観てください。この競技はルールがわからなくても観ているだけでも楽しさが伝わってきます。

2.お話を聞いていると、オリンピックに向けて競技としての盛り上がりが期待できる競技だと感じてきました。

先ほど会場の話をしましたが、コースは舗道を使っても開催可能、会場の問題をクリアできる都会で開催できるので多くの観客を集めることができます。自分は、沢山の方に観てもらえる場所で開催することが、この競技を盛り上げていく鍵だと思っています。競技の魅力をこうして言葉で語ることもできますが、やはり観てもらうのが一番伝わりやすいです。シクロクロスの会場で同時開催したり、都内の公園を利用して開催も可能だと思います。そして自分自身は競技の運営にも今後携わっていきたいと考えています。


3.そもそも自転車を始めたきっかけ、競技をするようになったのはいつ頃ですか?

澤木選手)元々父が乗らなくなったロードバイクが自宅にあり、それを借りて19歳の真夏のお盆に『たこ焼きを食べに行きたい!!』と思い立ち、太陽が沈む西の方向に行ってみようと大阪まで1人で走ったことがきっかけです。すごくきつかったけれど、きつい以上に楽しく事が多かった。自転車に乗れば遠くまで行けて、いろいろな素晴らしい景色を見ることができて、知らない人に助けてもらったりして、貴重な体験をしました。 その後にメッセンジャーの会社に就職したのですが、就職しておきながら、入社当時はまだ全く自転車自体も、自転車競技のことも知りませんでした。入社から3年経った頃、会社の先輩の神谷さんが、MTBのクロスカントリー競技をやっていたので、そこで初めて競技があることを知りました。

今から7年前、神谷さんのレースを見に行った時に『一緒にやってみる?』と誘われたことが、競技の第一歩でした。神谷さんに自転車を借りて一緒に山に走りに行ったりレースに出たりして、どんどん競技にはまって行きました。当時神谷さんがレースの一番上のカテゴリーを走っていたので、『先輩と同じカテゴリーで走りたい』それを目標にしていました。神谷さんのおかげで、当時のトップ選手の方々と走る機会をもらいました。一緒に走ることで育てられたというか、いじめられたというか、ひきずられたというか(笑)。かなり鍛えてもらいました。

山田監督)神谷君と私が元々知り合いで、神谷君から『ウチの会社に面白い子がいるよ』と私も噂は聞いていました。私はすでにレースは引退していましたが当時から一緒に里山を走ったりしていました。あの頃の澤木君は、とても力強い走りをするのに全然進まなくて(笑) 『あのパワーはすごいよね』とポテンシャルの高さは当時から感じていました。神谷君は登りがかなり強かったんですが、その神谷君が『彼は自転車始めたばかりですが、僕も置いて行かれる走りをしますよ』と評価していた程です。


4.先程の全日本選手権の話に戻りますが、2017年の世界選手権以降、今回初代全日本チャンピオン獲得にかけた強い想いがあったと思いますが、教えていただけますか?

2017年の世界選手権は、実は自分にとって初めての海外でのレースでした。すべてが初めての経験でしたが、最も強く感じたのは海外の選手たちの圧倒的な強さ・速さ・上手さでした。エリミネーターは4選手が全く同じ条件で走る競技です。1回戦で対戦した選手のうち二人は、2017年の世界選手権で優勝・準優勝した選手でした。真横でトップ選手と同じ条件で同じレースを走ったからこそ身をもって感じた差が、良い経験だったとともに、本当にものすごく悔しい思いをしました。

ここまで差があるのか、ならばまた来年絶対ここに戻ってきてリベンジしたい、と決意しました。 また、エリミネーターは完全に別種目であると認識したので、それではクロスカントリーのエンデュランスの流れでエリミネーターの練習をしていたところを、自分に何が足りないのか、何をすべきなのかを考え直しトレーニング方法を変えました。2018年も世界戦にいくために、今回の全日本タイトルの獲得は必須だったので、全日本に向けて自分に課してきたことは上手くいったのではないかと感じます。


2018 Japan National Mountain Bike Championships XCO・Pigmon Channel様


選手紹介・澤木紀雄(サワキ ノリオ)
・東京都出身
・生年月日:1988/2/3
・身長:180cm
・体重:70kg
普段は、バイシクルメッセンジャーの仕事をしながらMTB XC(acu-power Racing Team)とシクロクロス(SNEL CYCLOCROSS TEAM)2つの競技に挑戦中。昨年は、XCエリミネーター世界選手権の日本代表にも選出。MTB XCのCJシリーズ大会でのシングルリザルト、全日本選手権10位以内を目標に、怪我や故障なくシーズンを走りきる事を胸にチャレンジされています。
澤木紀雄選手blog:http://ameblo.jp/norio0203sawaki/

画像提供:Kensaku Sakai(Fabtroni+camera)、春日部写真店様


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