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【好評連載中!!】池本選手にきく海外シクロクロス事情 – 2019 Vol.3 オランダ遠征レース環境編


BIORACER_Japanでは、海外の舞台にチャレンジしているアスリートをサポートしています。40歳を過ぎシクロクロス競技に挑戦し続けている池本真也選手(和光機器-BIORACERチーム)は、今シーズンも恒例のオランダ遠征を予定するなど、精力的なレース活動を続けています。今シーズンは、池本選手に海外遠征にかける想いや、海外のシクロクロス事情、レースに向けた調整の仕方、さらには海外に挑戦する若い選手たちに伝えたいことまで、連載でお届けします。

第3回は、オランダのレース環境や体調管理方法、国内のシクロクロスレース運営への意見や海外に挑戦したい方へのアドバイス、そしてオランダでの日常生活情報など、多岐に渡るレポートをQ&A形式でお届けします。

参加カテゴリー、ご自身の体調管理について


Q. 参戦は今年も40+カテゴリーと伺いました。2年目を走ってみた感想をお願いします。日本と比べてカテゴリーのレベルの違いや周りの選手について(有名な選手が出場していたりなどありますか?)20年以上海外遠征を続けてらっしゃいますが、40代になって改めて気を付けていることはありますか?

40代になって改めて気を付けていることは、ヨーロッパのレースを意識し続けることです。日常生活をしている日本でレースを走る事は楽ですが、ヨーロッパのレースを意識して行動し続けていないと、昔の記憶は美化されるし、楽しいことも本物を感じることが出来なくなります。

今年もマスターズカテゴリーで参加しています。現在のマスターズ世界チャンピオン、UCIトップレースで活躍していた選手、元オランダチャンピオン、ロードレースで活躍していたエリック・デッケルさんなども参加しています。コーチ業を生業としている人もいて、エリートの選手と一緒にトレーニングしている方もいるのでレベルは非常に高いです。もし仮に彼らが日本のレースを走った場合は、C1クラスでも余裕で優勝する実力とテクニックがあると考えます。

日本での生活で気を付けている事は、外食では炭水化物ばかりになってしまうので、疲れている時こそバランスよく自炊をするように心がけています。海外では、いくら慣れている環境だからと言っても食生活も違います。補助的にビタミン剤をとったり、食事とは別に野菜や肉を買って食べることもあります。それに加えて異文化の食生活を楽しむことも大切だと考えています。

海外レースの環境について


Q. 海外レースの環境について、最近の傾向、日本と異なる点などを教えてください。

ヨーロッパのレース環境は、強いもののみが良い環境を得られますが、現在では極端な形になっていると感じます。ベルギーやオランダの選手は強くなればプロとして食べていける環境がありますが、他国では実力があっても食べていけない選手もいるほどです。

オランダ、ベルギーではレースは毎週末のように行われています。それもトップカテゴリーと同じ日にナショナルレースも開催されていて、小さな国土のオランダ(九州くらい)やベルギー(四国くらい)で開催されているので移動距離も少ないです。日本の関東に住む私は片道200㎞のレースは近く感じますが、オランダやベルギーの選手にとっては遠いと感じるようです。私も滞在3日目に200㎞先でレースがありましたが、近くで森の中を40km走るツーリングイベントがあったので、そちらに行きました。自転車を楽しむ文化が根付いているのがオランダです。

Q.オランダは日本よりも寒く、1日の中で天候が変わりやすいかと思います。極寒でのレースでの注意点はありますか?身体を冷やさないコツ、レース前後の過ごし方などを教えてください。

晴れの天気予報が出ていても雨が降るのがオランダやベルギーの特徴です。レースに行く時は最悪の天候を予想して、サイクルジャージと機材を持ち込みます。レース前やレース後は、なるべく外でお喋り等をしないように気を付けています。同じ趣味を持つ方々と話すのは楽しいですが、寒い屋外で立ったまま話すのは、風邪を引いたり、体への負担もあります。日本もヨーロッパのレースのように、受付が屋内のカフェ等で暖かい環境だったら良いですね。

近年の日本のシクロクロス運営について

Q. 近年の日本のシクロクロス運営について思うこと、求めたいこと(改善してほしいこと、提案)はありますか?

シクロクロスに取り組む方は増えてきました。最高峰クラスのカテゴリー1のクラスは、JCXシリーズなどでは100人もの参加者がいます。しかしオフロードでシクロクロスの自転車を乗りこなす選手は少なく、参加者も100人ほどいて、中盤、後方からのスタートだとレースにもなりません。カテゴリーの区分けと、もっと選手にオフロードへの対応力を求めるコースへ改善して行かないと、シクロクロスの選手としての実力はつかないと思います。

レース前後のケア


Q. レース前や、レース後次のレースに備えて身体のメンテナンスで気を付けている事はありますか? また、レース後の泥で汚れた自転車清掃やサイクルジャージの洗濯のコツがあったら教えてください。

身体のメンテナンスは年齢を重ねるほど気を付けています。お風呂に長く使って体を芯から温めたり、ストレッチは毎日必ず行います。またマッサージも定期的に受けています。マッサージでは疲れを取ることと、自分が感じていない体の疲れを第三者に見てもらう事ができます。

レース後の汚れた自転車は、大まかに泥を落とした後は、すぐに車に積み込んで自宅に帰った後に洗車しています。レース直後の疲れた体と頭で自転車を洗っても綺麗になりません。サイクルジャージの洗濯はお風呂場で、お湯で主な泥を落とした後に洗濯機で洗濯しています。ビオレーサーのシクロクロスワンピースはメッシュ状のような形状なので、染みになりにくく、汚れが落ちやすいです。

海外に挑戦したい人に必要なもの、伝えたいこと、アドバイス


Q. 今年も各国から若手選手が出場していたでしょうか?注目の選手はいましたか?海外から挑戦してくる選手の特徴や、日本の選手との違いを教えてください。

実力や語学力等が必要になりますが、絶対に現地の方々にお世話にならない限り海外でレースは出来ません。そのお世話になる方々に対して、ただ利用するだけの関係だけではなく、失礼のないように接していき、自分から飛び込む気持ちを持ってチャレンジしてもらいたいです。

アメリカや日本などからヨーロッパのレースにチャレンジする選手の特徴は、滞在期間が短く、何年も継続してチャレンジする人が少ないです。ヨーロッパのレースは実力もコースのレベルも高く、レースに参加しても適応する前に帰国することになってしまいます。金銭的な事もあると思いますが、たった何レースかだけ走るのではなく、数か月滞在して現地のレースと生活に慣れる必要があります。異国での生活は大変な事もありますが継続してチャレンジして一歩一歩進んでいってもらいたいです。

アメリカやカナダ、ヨーロッパ各国の若手選手は、経験のためにもクリスマスから年末にかけてベルギーへ遠征しています。日本の選手には、たくさんのレースがある年末年始にオランダやベルギーに遠征する事は、世界選手権だけに参加するよりも非常に価値のある遠征が出来ると思います。その際はトップレースに出ても早い段階でラップアウトになりレースで体を追い込むことは出来ません。まずはワールドカップやUCIレースでは無く、ナショナルレース等で結果を出してから、焦らずにひとつひとつ階段を登ってチャレンジして行った方が良いと思います。また日本からは見えない現地のナショナルレースからチャレンジする取り組みを日本の方々も応援する必要があると思います。

オランダの日常生活について


Q.日常生活について、日本と異なる面白い点があれば教えてください。オランダ語にも精通しているかと思いますが、オランダの選手が日本に来た時には、レースで何と声援をかけたら喜ばれるでしょうか?

オランダの家庭はどこへ行っても綺麗でショールームの家ばかり。出されるクッキーを食べても、食べかすが落ちないように気を付けたい程綺麗な家です。それと『クッキーをどうぞ!』と出されても、取って食べていいのは1枚だけなのがオランダでの暗黙のルールです。

レースでは、応援してくれる方の実力も高いので、具体的な指示のような応援もけっこうあります。オランダの選手にはKom op!!(コム オプ!=頑張れ!急げ!来い!などの意味)と声援を送ると喜ばれると思います。あとは、Lekker(レッカー)でしょうか。おいしい!いいね!など多くの意味合いに使える言葉です。

Vol.4へ続く>>

これまでの連載はこちらからご覧ください>>

池本真也選手 採用サイクルジャージはこちら

RACE シクロクロススーツ 長袖
多くのトップ選手たちに高く評価された、ビオレーサーのスピードマスタースピードスーツの技術を応用して生まれたシクロクロス用のボディスーツです。太腿部分には幅広で伸縮性が高く、粘着性を持つ『パワーバンド』を採用。肌への刺激が少なく、また幅を広めにとることで均等に圧力を分散し太腿に程よく密着します。

RACE ウィンター ジャケット
ICEBERG 100とPIXEL 100どちらも高い保温性を持つ素材を使った、冬のトレーニングに最適なジャケット。完全防風のため、スピードを抑えたトレーニングでも優れた防風効果を発揮します。両袖の肘から先の上面とポケットに生地の表層が反射するPIXEL 100を採用、暗所での視認性も非常に高く、サイクリストの安全にも考慮しています。

RACE 起毛ビブタイツ
TEMPEST素材を使った、撥水性、通気性、速乾性に優れたビブタイツ。水や泥を弾くのでシクロクロスにも最適です。
ビオレーサーの「ディンプルコンセプト」に基づき、パッドと表層に穿孔形状(穴)を採用した【UNIパッド】を標準装着。
※池本選手はビブショーツに重ね履きできるパッドなし仕様を着用

【選手紹介】池本真也選手

池本真也(イケモト シンヤ)
神奈川県横浜市出身 40歳。

高校からレース活動を初め、シクロクロス、ロードレースで入賞する。高校卒業後にオランダへ自転車留学。このころからシクロクロスをメインに活動、1996年からはオランダやベルギーにシクロクロス遠征に出かけ、ワールドカップ、スーパープレスティージ、GVAシリーズを転戦。その後Team NIPPOでロードレースをメインに活動し、日本国内の実業団レースや、オランダ、ベルギーでの海外レースでの入賞経験を持つ。2017年からは和光機器-BIORACER所属、シクロクロスをメインに日本国内外で活動中。

池本真也選手Facebook


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