BIORACER

「オーダーサイクルジャージ・トライウェアのニーズを受け止めるワンストップのサービスを」 (後半)

~株式会社アスロニア代表:白戸太朗氏インタビューIMG_6252.jpg

株式会社アスロニア代表:白戸太朗氏

この春から、BIORACERとのオーダーサイクルジャージ・トライウェア事業を展開している株式会社アスロニアは、トライアスリートのニーズに応えてくれる頼れるトライアスロン専門ショップ。

ただ物を売るだけではない、「妥協しないチームサイクルジャージ」を求めたアスロニアがBIORACERを選んだ理由とは?また、デザインからご注文までワンストップでカスタムオーダー出来る仕組みとはどのようなものか、代表の白戸太郎氏に伺いました。


-実際に着用して品質にもご満足頂けたと伺いました。では、品質以外の点で、ビオレーサーという企業のどのような点が信頼できるとお感じになりましたか?カスタムオーダーは、デザインの決定、サイズ確認と工程が多く大変です。ビオレーサーは海外メーカーであり、日本での実績もまだまだ少ないなか、サービスを始めるうえで不安はなかったですか?

 白戸氏)勿論ありました。アスロニアでも、これまでに日本のカスタムオーダー企業数社と製作をしてきましたが、お客様の注文が実現出来ない事や、納期が間に合わなかった事実もありました。トライアルの期間に問題が発生したためにオーダーをあきらめた(お願いしなかった)カスタムオーダー企業もあります。そうなると、お客様に迷惑が掛かってしまいますし、我々の店舗としての信用にも関わります。意思疎通の取れる日本の企業でさえ問題が生じるのだから、ビオレーサーに対しても同じ不安は当然ありました。

そのため、このプロジェクト発足にあたってはアスロニアの担当者と、代理店であるクランノートの間で綿密に話を詰め、スキームをしっかりと詰めてもらいました。これはかなり作業に時間が掛かったと思いますが、カスタムオーダーの仕組みをきちんと作ることが「要」ですので、ここには十分な時間をかけました。
そのサイクルジャージが欲しいから、わざわざデザイン画を引く。サイクルジャージのカスタムオーダーは大きな思い入れがあって作るものなので、代替えが効きませんし、我々にはきちんと届ける責任があります。品質がどんなに良くても、希望するサイクルジャージができません、期限内にお届けできませんでは、我々は店舗として怖くてサービスは提供出来ませんし、事業として継続していく事もできません。
ビオレーサーに対しても当初不安はありましたが、スキームをしっかりと作ることに時間をかけた事で、ビオレーサーの生産管理や国内代理店のサポートがしっかりしている事を確認できましたので、アスロニアとしてはとても安心材料となりました。

-今回スキームを作る作業はかなり大変でしたが、素晴らしい仕組みが出来上がりました。この仕組みのなかで、アスロニア様の強みの一つとして、腕の良いデザイナーさんがいると伺いました。デザイナーさんについて詳しく教えてください。

白戸氏)あまり知られていないかもしれませんが、サイクルジャージやトライアスロンウェアのデザインは、平面に絵を描く事とは全く異なります。独特のノウハウや経験が必要なのです。サイクルジャージやトライアスロンウェアを実際に身に着けている時に、「どんな姿勢の時に、どの様にみえるのか」を熟知している必要があるのです。それを理解した上でデザインできる事が重要です。
平面に絵を描くのが上手な方は沢山いらっしゃると思いますが、自転車に乗った時にそのデザインがどう見えているのか、理解されてはいないですよね。そこを理解していないから、デザイン画を見たときは恰好良かったのに、お客様の手元に届いて着てみたら、結果的にお客様自身もがっかりしてしまうことになります。

-デザインのその点については本当にそう思います。デザイナーを沢山抱えていればできるというものではないですよね?

IMG_6248.jpg白戸氏)特に、自転車もトライアスロンも独特の姿勢をとりますので、どこにデザインを入れたら格好良く見えるかを理解している事が大事です。他のアパレルのデザイン経験があっても、この点が理解できていなければ無理ですね。弊社の担当者はトライアスロンを実際にやっているだけでなく、カメラマンとして大会や被写体を見るという視点も持っています。サイクルジャージが実際はどう見えているのか、この経験をもっている人間がデザイン画を引いてくれるという点で、安心して任せることが出来ます。

「どんな姿勢の時に、どの様にみえるのか」が重要

-安心してデザインはお任せできますし、アスロニア様の店頭では試着もできるようサンプルを用意されています。サンプルを用意することで、サイズ感だけでなく、実際にお客様が来店して実物を見るメリットは何でしょうか?

白戸氏)やはり、着用感を実物で確かめるのが大切です。購入の際に、サイクルジャージの生地や縫製をみなさんも確かめると思いますが、より快適に着用出来て、よりパフォーマンスを上げてくれるサイクルジャージをお求めならば、やはりご自身で試してみなければわかりません。
また、先ほど申し上げたように、トライスーツを実際に着てみて着心地が良く生地がしっかりしているのが良かったし、バイクサイクルジャージも触ってみて「ストレスが無さそうだな」とわかったけれど、あんなに着ていないと感じるほどの一体感があるとは思わなかった。同じビオレーサーの商品であっても、商品によって仕様が違います。仕様の良い商品だからと言って、その人にとって良いかどうかはわかりません。アスロニアの店頭で違う仕様の商品と比べてみて、より自分に合った快適な商品を選んで欲しいと思っています。

IMG_6253.jpg
アスロニアの店頭にはサンプルが展示されている もちろん試着も可能だ

-店頭でデザインの相談が出来て、試着もでき、発注まで出来ます。しかし、まだまだ初心者の方はカスタムオーダーのハードルは高いと躊躇している人も多いと思います。アスロニア様では、どういったプロセスで相談ができるか教えてください。

白戸氏)どんなサイクルジャージを何枚欲しいか、難しく考えずにとにかく一度相談にきてください。アイデアをお持ちならそれに越したことはありませんが、決まっていないことも言葉にして相談しているうちに明確に見えてきますよ。恐らく、一度オーダーした方でない限りカスタムオーダーの流れをプランニングできる方はいないと思いますよ。
弊社デザイナーを含め、我々スタッフはこれまでにもカスタムオーダーのご相談を沢山受けていますので、答えを導き出せるだけの経験を持っています。デザインのアイデアを持っていなくても、イメージを伝えてもらえれば、デザイナーがデザインを起こします。お客様のご相談内容から必要なアイテムを選んでご提案いたしますので、アスロニアのスタッフと相談しながら決めていくのが良いと思いますよ。

IMG_6264.jpg
経験豊富なスタッフに相談しながらデザインできる

-やはり、アスロニア様は何歩も先を行っていると感じます。店頭でデザインの相談、サイズ確認、注文までまとめてできる。ここまでワンストップでお客様のニーズを全部受け止めるというサービスは、なかなか他のショップには出来ない事だと思います。

白戸氏)つまり、それだけカスタムオーダーのお客様を大切にしたいという思いが我々にはあります。カスタムオーダーを確実にお届けできるのが我々の強みでもあり、お客様からの要望が厚いところでもあります。コレクションよりもカスタムオーダーの要望が多いならば、店舗として本腰を入れてやると決めました。
決めた限りは、カスタムオーダーはビジネスとしてしっかりやります。お客様が丸裸でポンと店頭にお越し頂いても、物理的にも精神的にも最後にはお客様にご満足頂けるような体制・環境を、アスロニアのスタッフで整えていますので、安心してお任せください。

-サイクルジャージに限らず、今後アスロニア様が向かう方向性を教えてください。どのような店づくりでお客様をサポートしていかれるのでしょうか?

白戸氏)トライアスロンという競技も含め、ショップのあり方というものを考えています。正直な話、今はネットで何でも購入できますし、ネットで買った方が安いものもあります。ネットで買う事で満足できる方はそれで良いと思います。欲しいものを買ったら終わりという類の話です。
しかし、我々の仕事は違います。自転車やトライアスロンは、お客様にお買い上げ頂いたところからお付き合いが始まります。お客様ひとりひとりに合う様に自転車を整備・フィッティングしてお渡しし、スポーツを通してお客様の体型が変化し、使ってきたパーツも疲弊してくる、次のご要望が出てくる、それを見極めて適切なサービスを提供することが必要なのです。
お買い上げ頂いた事で、我々とこれからの長いお付き合いをお約束頂いたと理解しています。この約束手形がある限り、真摯に向き合いお付き合いさせて頂くべき、と我々は考えています。お客様との間に介するものが、たまたま自転車やトライアスロンであるだけです。これからの店舗にはこの真摯な姿勢が大事なのだと思います。


トライアスロンコンセプトストア アスロニア
〒151-0051
東京都渋谷区千駄ヶ谷一丁目1番24号
鳩森八幡神社ビル1F
TEL:03-3470-7227

アスロニアホームページ

オーダーサイクルジャージ・トライウェアに関する問合せは以下メールフォーム
アスロニア・ショップに関するお問い合わせ

「オーダーサイクルジャージ・トライウェアのニーズを受け止めるワンストップのサービスを」 (前半)前のページ

2014年進化したBIORACERのパッド『UNI(ユニ)』。更なる進化とは?次のページ

ピックアップ記事

  1. 【BIORACER】2021ジャパンオリジナル第7弾:EPICロードレースワンピ…
  2. 【PISSEI】2022春夏コレクションから先取り!インドアコレクションご予約承…
  3. 【BIORACER】2021ジャパンオリジナル第8弾:秋冬専用ウェアもビオレーサ…
  4. 【BIORACER】2021ジャパンオリジナル第11弾:強力な繊維ダイニーマのビ…
  5. 【BIORACER】2021ジャパンオリジナル第10弾:新しいインドアトレーニン…

関連記事

  1. BIORACER

    【Roppongi Express】ハムスタースピン代表福田さんベルギー訪問レポート

    BIORACER Japanでは、サイクルスポーツ強豪国である本国ベル…

  2. BIORACER

    【好評連載中!!】梶鉄輝選手のシクロクロス・ベルギー遠征日記 – Vol.2 初戦編

    BIORACER_Japanでは、海外の舞台にチャレンジしているア…

  3. BIORACER

    【サポートライダー】宇都宮シクロクロスで優勝したFelipe Orts Lloret選手のインタビュ…

    12月3日(日)に栃木県宇都宮市の道の駅うつのみやろまんちっく村で開催…

  4. BIORACER

    【お客様チーム】世界で活躍する選手を育てる – LEOMO Bellmare Racin…

    私達は、BIORACERを採用いただいた皆さまが勝利すること自体が、選…

  5. BIORACER

    【BIORACER】オーダーサイクルジャージキャンペーン ~9/10(土)まで

    ※キャンペーンは終了いたしました※沢山のご応募ありがとうございまし…

カテゴリー

PAGE TOP