-お客様の声に応えてオーダーサイクルジャージ・トライウェアを作り続けてきたなかで、お客様や市場のニーズも変化してきたと思うのですが、どのようなご要望が増えてきたのでしょうか?
白戸氏)当初は、カスタムでオーダーすること自体にご満足頂けていましたが、実際にオーダーをするお客様が増えるにつれ、徐々に要望が細分化されてきました。カスタムオーダーであれば何でも良かったのが、「もっと小ロットで作りたい」、「もっと品質の良いサイクルジャージで作りたい」「デザインも機能も両方こだわって作りたい」と、要望が分かれているのがここ数年の状況です。
-アスロニア様としても、お客様の意見を反映した提案(プラン)が必要になったと思います。実現するために、どんな課題や問題点があったのか教えてください。
白戸氏)一番大切なのは品質です。安価で大量生産してくれる既存のカスタムオーダー企業はありますし、そのサービスでご満足いただけるお客様もいらっしゃいます。しかし、実際にアスロニアのお客様の中からは、「少し価格が高くても良いから、もっと良い商品で作りたい、バイクショーツはもっと着心地の良い物が欲しい」という要望が上がっていました。
次に大切なのは、お客様の要望に応える品揃えです。お客様の購入の基準は様々です。より機能にこだわる方、より着心地にこだわる方、価格にこだわる方、と細分化されているのが現状です。カスタムオーダーにもその流れは確実に現れてきています。我々としては、お客様の要望に対応していかなければいけない。昨年位から、そろそろ1社だけにカスタムオーダーの製作をお願いするのは限界だと考えていました。
-海外ではビオレーサーは自転車業界内での認知度は高いのですが、日本ではまだまだ認知度が低いのが現状です。日本でのカスタムオーダー本格参入に際し、ビオレーサーから提案を受けた時、どう思われましたか?また、サイクルジャージの実物をご覧になっていかがでしたか?