2月14日、フランス国境に近いリグリア海沿岸で開催された第53回トロフェオ・ライグエリア(UCIヨーロッパツアー1.HC)で、山本元喜を含む3選手が100kmに及ぶ距離を先行し、先週のG.P.コスタ・デリ・エトルスキ(UCI1.1)で優勝したグレガ・ボーレ(スロベニア)が3位でフィニッシュ。2週連続で表彰台に上がりました。
写真:3位入賞し、2週連続で表彰台に乗ったグレガ・ボーレ(C)Bettini
グレガ・ボーレ選手のコメント
「クネゴと自分は、今日はとても調子が良く、二人で違った方法で仕掛けようとレース中に話をしていた。最後の登坂区間での彼のアタックは本当に速く、素晴らしいものだった。勝てるチャンスがあっただけに、最後の局面で優勝したフェディを先行させてしまったことを残念に思う。先週に引き続き、チームは最大限のチームワークを発揮して、良い仕事をしてくれた。チームメート全員に感謝したい」
山本元喜選手のコメント
「今日の逃げは、平坦区間でアタック合戦に決着が付かず、最初の登りに入ったところで決まりました。まずノルダの選手が飛び出し、それに遅れて自分が反応しました。自分の反応後もしばらくは集団が追ってきていたのですが、踏み続けていると離れていき、その後、集団から追い上げてきた数名の内から飛び出したアモーレ&ヴィータの選手と自分が合流し、2人でノルダの選手に追い付いた形です。
逃げが決まってからは、前回のエトルスキで途中で千切れてしまった反省を生かして、できるかぎりの脚を温存する走りに徹していました。最終的には最後の小周回に入った最初の登りでのアタックに反応できずに千切れてしまったのですが、自分が千切れた時点で集団と30秒差を切っていたので、十分に粘ることができたと感じました。逃げることに対しての自信はもともとありましたが、身体がヨーロッパレベルに対応できるようになってきたおかげで、やっとそれを生かせるようになってきたと実感しています。
この2レースはシーズン序盤のイタリアでのレースということもあり、普段よりもスポンサー関係の方が多く来られていました。そういうレースで逃げれたということもあり、チームからの評価は結構好感触を得ています。
今後の課題に関しては、今がかなり好調なので、それを生かしてさらに能力を強化することと、これからシーズンが本格的に始まり、レベルが上がっていくレースの中でも今のように仕事をすることです。自分の特徴を全面的にアピールしていくことで、チーム内は当然として、チーム外の方々にも印象に残る走りをしていきたいと思います」